性格がのんびりしている人は看護師に向いていないのかな?
今回はこんな疑問にお答えします。
この記事を書いた私は現役看護師8年目。
新卒で総合病院に勤務し外科病棟、地域包括ケア病棟、精神科療養病を経験しました。
この記事を読めば
- 性格がゆっくりしている看護師の特徴
- 性格がゆっくりしている看護師のメリット・デメリット
- 性格がゆっくりしている看護師が働きやすい職場
- 性格がゆっくりしている看護師が失敗しない職場選びのポイント
がわかります。
とはいえ
看護師ってテキパキ働ける人が求められるんでしょ。
そもそも性格がゆっくりしている人は看護師に向いてないんじゃないの?
と思う不安に思う看護師も多いでしょう。
そこで今回は性格がゆっくしりていると言われた私の実体験もお伝えします。
性格がゆっくりしている人の特徴を知ればば自分が働きやすい職場がわかります。
自分の強みを活かして、ストレスの少ない職場で働きたい人必見の内容です。
性格がのんびり看護師の特徴
性格がのんびりしている看護は
- 感情の起伏が少ない
- 話しやすく相手に安心感を与える
特徴があります。
患者さんの急な発熱や緊急入院など予定外のことで病棟がバタバタしていても機嫌が悪くならず、一定の感情で働くことができます。
そのため同僚からはコミュニケーションがとりやすく、一緒に勤務していると働きやすいと思われることが多いでしょう。
性格がのんびりしている看護師は、患者さんにとって話しかけやすい存在です。
患者さんが気軽に相談をして不安を解決できるため安心感を与えることができます。
このように性格がのんびりしていてることは看護師にとって大きなメリットとなります。
そのため性格がゆっくりしている人は看護師にむいていると言えるでしょう。
その理由をもう少し深く見ていきましょう。
のんびりした性格が看護師に向いている理由
のんびりした性格が看護師にむいている理由は
- 環境に左右されずに行動できる
- のんびりしているからこそ安心感を与えられる
不安感や恐怖感を軽減させ、癒しになる
感情的になりづらい
からです。
環境に左右されずに行動できる
性格がのんびりしている看護師は周囲の環境に左右されずに安心感のある仕事ができるメリットがあります。
例えば緊急入院がきたり、患者さんの容体が悪化したときのようなピリピリしてしまう場面でも、感情に左右されずに自分のペースを保ち行動することができるでしょう。
のんびりしているからこそ安心感を与えられる
のんびりしている看護師は患者さんやスタッフへ安心感を与えることができます。
入院で不安を感じている患者さんにとってセカセカと働く看護師は話しかけにくいもの。
そのような中、のんびりとした看護師が一人いるだけで、場の緊張感もほぐれて患者もリラックスできます。
現場では手際良く働くテキパキと仕事をこなす看護師が重宝される傾向がありますが、患者にとっては穏やかでゆっくりと関わってくれる看護師が安心感を与えてくれる癒しの存在となります。
また、スタッフにとっても精神的な支えになります。
プライベートで嫌なことがあったり、仕事が忙しかったりして不機嫌になってしまうような場面でも、感情に左右されずに仕事をすることができるからです。
どんな場面えも一定の感情を保つことができるため、同僚からはコミュニケーションがとりやすく一緒に働きやすいスタッフとして信頼をされるでしょう。
看護師がのんびりした性格だと苦労するポイント
性格がのんびりしている人が看護師になって苦労するのは
- まわりにあわせられない
- 急変など突発的な対応が苦手
- 業務量が多すぎるとしんどくなる
周りに合わせられない
性格がのんびりしているため仕事も自分のペースでゆっくりと丁寧に行います。
そのためテキパキと仕事こなしたい効率重視の看護師や、業務にこだわりのつよい看護師からは働きにくいと思われしまうことがあります。
誰かと一緒に仕事をするよりも、ある程度自分の自分で業務をコントロール出来る職場の方が力を発揮できるでしょう。
急変など突発的な対応が苦手
性格がのんびりしている看護師は、患者さんの急変や緊急入院など突発的な出来事へ対応は苦手な傾向があります。
緊急入院の多い病棟や急性期病棟では精神的な負担が多いと感じてしまうからです。
ただし焦ってしまう場面でも、雰囲気にのまれずに自分のペースでキチンとケアを行えるのはのんびりした看護師の強みといえるでしょう。
業務量が多すぎるとしんどくなる
性格がのんびりいている看護師は業務量が多すぎると負担に感じてしまうでしょう。
業務量が多くなると自分のペースが保てなくなるためミスをしやくなり、精神的に辛いと感じてしまうからです。
テキパキと目の前の仕事をこなすより、ゆっくりと丁寧に仕事をすることに適職があります。
性格がのんびりした看護師の実体験
性格がのんびりしている私が病棟で働いた時の感想をお伝えします。
地域包括ケア病棟(慢性期病棟)で働いた経験
慢性期病棟は性格がゆっくりしている看護師にむいていると感じました。
時間できめられた医療行為が少ないため、急性期と比べるとある程度自分のペースで行動が出来たからです。
替わりにナースコール対応や認知症患者さんお対応が多く、それで自分のペースを乱されると感じることはありました。
ただ認知症患者さんの対応が私は嫌ではなかったので患者さんのペースに併せた対応が出来ました。
その結果認知症患者さんへの関りがピカイチと色んな人に褒められることが多かったです。
テキパキと働く仕事の早い看護師ではなかったですが、「患者さんのペースに併せて関われる」自分の強みをスタッフが評価して、信頼をしてくれたので働きやすかったです。
急性期病棟で働いた経験
私は急性期病棟は向いていなかったです。
- 急変や緊急入院など突発的なイベントを効率よくテキパキこなすことが出来なかった
- スタッフに協力をしてもらうよう声をかけるのが苦手だった
からです。
緊急入院や、患者さんの状態変化が多く予定外のことが沢山ありました。
とにかく業務量が多いので目の前にある業務をとをテキパキとこなす必要があります。
私はゆっくり確認をしながら仕事をしたかったので、多すぎる業務量に確認ができずミスが目立ちました。
業務量が多いためスタッフにアシストを頼むことも必要です。
協力をして働くことが多いので、常に周りに気を配らないといけず自分のペースで仕事が出来ないのが大変でした。
急性期病棟は勉強になりましたが性格がゆっくりしている私にとっては大変で辛いと感じる場面の方が多かったです
リーダーに入るタイミングも遅かったので周りからの評価も良くなかったのだと思います。
病棟で向いている診療科
性格がゆっくりしている看護師が病棟で向いているのは
- 地域包括ケア病棟
- 療養型病棟
- 精神科療養病棟
です。
地域包括
急性期を脱した患者さんが治療や退院調整、リハビリを行う病棟です。
手術や専門的な治療は少なく、緊急入院や急変はほとんどありません。
突発的なことが少ないため性格のゆっくりしている看護師でも自分のペースで働くことができるでしょう。
地域包括ケ病棟の看護についてもっと知りたい場合は
をチェックして下さい。
回復期リハビリテーション病棟
急性期を脱した患者さんがリハビリテーションを行う病棟です。
医療行為が少なく、治療としてリハビリをメインに行います。
そのため日常生活の移乗や移動のリハビリです。
看護師は患者さんが自分で移乗などができるよう声かけや介助を行います。
相手のペースに併せることのできる、性格がのんびりている看護師に適職があるといえるでしょう。
回復期リハビリテーション病棟の看護について詳しく知りたい場合は
もチェックして下さい。
療養型病棟
医療行為が少なく、日常生活のケアが業務の中心となります。
ルーティンの業務が多く、急変など突発的なイベントが少ないため性格がゆっくりしている看護師でもでも自分のペースで業務を行うことが出来ます。
患者さんと関わる期間も長いため、時間をかけて患者さんとかかわりたいと考えている看護師に人気があります。
療養病棟の看護についてもっと詳しく知りたい場合は
を参考にして下さい。
精神科療養
精神科療養病棟は症状の落ち着いた患者さんが入院しています。
医療行為はほぼありません。
日常生活援助や患者さんとコミュニケーションをとり精神状態を観察し変化をとらえていくことが業務の中心です。
性格がゆっくりしている看護師は妄想や幻覚などを訴える患者さんにも一定のペースで関わることが出来るため、患者さんにとって相談をしやすい看護師となるでしょう。
精神科療養病棟のかんごについて詳しく知りたい場合は
もチェックして下さい。
病院以外で向いている診療科
性格がゆっくりしている看護師が病院以外で向いている診療科は
- 外来
- 訪問看護
- 介護施設
です。
それぞれ詳しくみていきましょう。
外来
一般的に慢性的な疾患を抱えた方が多く通院する場所です。
急変や突発的なことがテキパキとこなすのが苦手な性格のゆっくりしている看護師にとって適性のある科といえるでしょう
訪問看護
訪問看護の患者さんと1対1で接します。
相手のペースに併せることができ、話を聞くのが苦にならない性格のゆっくりした看護師に向いています。
さらに一人で訪問することが多いため周りを気にせず自分のペースでケアを行える魅力があります。
介護施設
介護施設の看護師は健康管理や点滴、採血などが主な業務のため、利用者さま一人ひとりとじっくり向き合ったケアが行えます。
日常生活ケアなどルーティンでの業務が多く急変など突発的なイベントはほぼないため自分のペースで仕事をしていくことができます。
避けた方がいい職場
性格がゆっくりしている人が避けた方いい診療科は
- 急性期病棟
- ICU
- 手術室
急性期病棟・ICU
急性期病棟やICUは性格がゆっくりしている看護師は働くのが辛いこと感じることが多いです。
緊急入院、急な検査、OPEなど予定外のイベントが次々とおこるからです。
どんなときでも目の前の仕事をテキパキとこなす要領の良さが必要になるためゆっくりと働きたい看護師には適職がありません。
手術室
手術室は執刀するDrのタイミングや好みに併せて機械出しを行います。
医者のペースに併せて仕事をすすめるため、自分のペースで働きたい性格のゆっくりしている看護師にとっては辛いと感じるでしょう。
のんびりした性格の看護師必見!強み(長所)を最大限いかす方法
性格のゆっくりしている看護師がストレスなく働くためには、自分の長所を伸ばすことに専念するのが大切です。
長所を活かすことが出来れば
- 精神的な負担が少なく働くことができる
- 同僚からも信頼されて自己肯定感が高くなる
ため仕事が辛い・辞めたいと感じることが減るでしょう。
実際に自分の適職にあった環境で働く事で評価が上がった例もあります。
- 慢性期では認知症患者さんへの接し方がきついとクレームが入った看護師が、急性期へ移動したら何でもテキパキこなす看護師として尊敬されるようになった。
- 急性期では仕事が遅いと言われた看護師が、慢性期に移動したら認知症患者さんにゆっくりと関れる素晴らしい看護師だと同僚から信頼されているようになった。
自分の長所をを活かせ津職場で働くことで精神的な負担が減り、やりがいのある看護をすることができるでしょう。
そのために長所を伸ばせる職場を選ぶことも大切です。
看護師の転職方法
看護師の転職方法は
- 自分で探し直接応募
- 知人友人からの紹介
- ハローワークで探す
- 転職サイトを活用する
- ナースセンターを活用する
があります。
それぞれの特徴はこんな感じ
それぞれ保有している求人数が違うことや、転職のサポートの有無など様々な特徴があります。
そのため転職の目的に合わせて転職方法を選びましょう。
希望条件を満たす求人に出会いやいため、転職後に後悔をしないからです
自分で探し直接応募する
希望する医療機関が決まっている場合におすすめの方法です。
医療機関のホームページを確認したり、求人の募集をしているか電話で問い合わせをしたりして求人の確認をします。
メリット
- 志望意欲が強いとアピールできる
デメリット
- 転職先の内情がわからない
- 書類の手続きや給料の交渉など全て自分で転職活動をしないといけない
ハローワークで探す
公的機関であるハローワークでも看護師の求人をみることができます。
メリット
- 公的機関という安心感がある
- 公立病院の求人がある
- 電話連絡がいっさいない
デメリット
- 転職先の内情がわからない
- 書類の手続きや給料の交渉など全て自分で転職活動をしないといけない
ハローワークについてもっと知りたい場合は
をチェックして下さい。
転職サイトで探す
転職のプロであるアドバイザーが求人紹介~就職までサポートをしてくれます。
メリット
- 人間関係や、残業時間など職場の内情を教えてくれる
- 条件の良い非公開求人を紹介して貰える
- 就職先とのやりとりなど面倒な手続きを丸投げできる
デメリット
- 国公立の病院、市役所の求人はほぼない
- 質の悪いアドバイザーがいる
転職サイトについてはもっと知りたい場合は
をチェックして下さい。
ナースセンターを活用する
全国にある看護協会が運営している施設を利用する方法です。(ネット版あり)
メリット
- 看護協会が運営しているため看護師転職に特化している
- 窓口にいけばいろいろアドバイスを受けれる
- いろいろな研修制度がある
- 職場の内情が聞ける場合もある
デメリット
- 求人数がすくない
- 転職の手続きは自分で行わないといけない
ナースセンターについてもっと知りたい場合は
をチェックして下さい。
友人、知人から紹介してもらう
知り合いが働いている職場を紹介してもらう方法です。
メリット
- 職場の実際のところを聞いてから入職ができる
- 友人の口利きで面接が有利になる可能性がある
デメリット
- 辞めにくい
看護師の性格がキツい、性格が悪いと言われがちな理由
看護師の性格がきつい、悪いと言われがちな理由は
- 業務量が多い
- 命に関わる仕事だから
- 厳しい環境にいるから
- 女性中心の職場で人間関係も複雑そうだから
からです。
それぞれくわしく見ていきましょう。
業務量が多い
看護師の業務量が多いために性格がきつくなっていることがあります。
こなさなくてはいけない業務量が多すぎることで心の余裕がなくなっていてるためです。
ルーティンの業務に加えて患者対応や、緊急入院の対応など座る暇もないほど忙しい日なんてよくありますよね。
やらなくてはならない業務におわれるあまり、余裕をもって他人と関わることが出来ず性格がきついといわれがちです。
命に関わる仕事だから
命に関わる仕事だから常に緊張感を持ちながら仕事をしている。
少しのミスも大きな自己に繋がる可能性があるから指導や周りへの対応も厳しくなりがち。
そのために性格がキツいといわれるようです。
厳しい環境にいるから
日勤、夜勤のような不規則勤務、マルチタスク、Drや患者との板挟みなど厳しい環境にいるため、疲労もたまりがち。
心に余裕がもてず周囲へのスタッフの対応がきつくなってしまうようです。
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