看護師転職ってハローワークと転職サイトどっちをつかえばいいのかな?
今回はこんな疑問にお答えします。
この記事を書いた私は現役看護師7年目。
自身が転職をするときにハローワーク、転職サイト、eナースセンターを利用して希望条件をすべて満たす職場への就職に成功しました。
この記事を読めば
・ハローワークで看護の転職できるのか
・ハローワークで転職をするときの注意点
・ハローワークでの転職がおすすめの看護師
・ハローワークと転職サイトのどちらで転職をすべきか
がわかります。
とはいえ
看護師の転職なら転職サイトのほうが有名じゃない?
と感じる人も多いですよね
そこで今回は看護師転職サイトとハローワークの違いも具体的に説明をします。
それぞれの特徴を知れば自分の希望条件を満たす就職先が見つかりやすくなります。
転職方法で悩んでいる方必見の内容です。
看護師はハローワークでも転職できるの?
ハローワークって看護師の求人もあるのかな。
ハローワークには看護師の求人も掲載されています。
特に民間の転職サイトには掲載していない
・国公立の病院
・市役所などの公的機関
の求人が掲載されているのがポイント。
ただしハローワークにはデメリットも多く、転職サイトなど他の方法を併用して転職をしている看護師が多いです。
ハローワークってどんなところ
厚生労働省が管轄する公的機関で全国の自治体に設けられています
日本国民なら誰でも利用可能。
働き手を求める側の方(求人する側)と、お仕事を探す側の方(求職する側)のどちらも利用料は無料です。
看護師転職でハローワークを利用するメリット
中立の立場から求人を斡旋してもらえる
ハローワークは公的機関であり、どの病院・施設とも利害関係がないため中立の立場で求人を紹介して貰えます。
窓口担当者もノルマがないので、無理に転職を勧めることもありません。
公正な視点で接してもらえるのは大きなメリットでしょう。
自分のペースで転職が出来る
公的機関であるため窓口担当にはノルマがありません。
そのため電話をして営業をしたり、無理に転職をせかしたりすることはありません。
自分のペースで転職活動をすすめていくことができます。
電話連絡が一切ないため「転職時期は未定だが、まずはどんな求人があるのか見てみたい」という看護師に人気があります。
営業無しで求人を見たい場合は電話連絡が一切ないジョブメドレーを併用するとより幅広く情報を集めることが可能です。
ジョブメドレーについてはジョブメドレーの評判は?現役看護師が忖度なしにメリット・デメリットを発表に詳しくまとめてあります。
失業保険の受給が出来る
ハローワークで求人を探すと失業保険の受給ができます。
ハローワークでの求職相談は、失業保険の受給要件になるからです。
失業保険の受給は、「離職中でありながらも求職活動を行っていること」が条件。
求職活動として「ハローワークが行う職業相談、職業紹介」も含まれています。
- 求人への応募
- ハローワークが行う、職業相談、職業紹介等を受ける
- 各種講習、セミナーの受講をする
- 届け出をだしている転職サイトへの相談
- 企業説明会等の受講、参加など
- 再就職に資する各種国家試験、検定等の資格試験の受験 など
失業保険の受給時は月に二回以上の求職活動が必要。
ハローワークで相談をするとそのうちの一回にカウントされるのです。
失業保険を受給するには、月に一度「失業認定」のためにハローワークに通うため、その時に仕事探し・相談をすると、スムーズに失業保険を受け取ることができます。
参考:ハローワークインターネットサービス「雇用保険の具体的な手続き」
早期転職の場合、再就職手当がもらえる
再就職手当とは失業者が早い時期に再就職をした際に支給される手当です。
ハローワーク以外で転職活動をして就職が決まっても受け取ることができます。
ただハローワークで手続きをするため、ハローワークで転職をすると手続きがスムーズ。
再就職手当を受け取るためには、ハローワークに雇用保険受給資格者証や失業認定報告書を提出し、失業認定を受けておく必要があるからです。
地元に特化した求人が多い
ハローワークは
・職業安定法で定められている
・全国にに544ヵ所もの拠点がある
ことから地域に特化した求人を取り扱っています。
ハローワークは「職業安定法」に基づき、地域密着型の医療機関や企業などの仕事を紹介する機関と定められています。
第十七条 公共職業安定所は、求職者に対し、できる限り、就職の際にその住所又は居所の変更を必要としない職業を紹介するよう努めなければならない。
引用:労働新新聞
現在の住まいから引っ越しをしない距離で転職先を探している人を見ることができるでしょう。
加えてハローワークは47都道府県のすべてに複数ヵ所設置されており、出張所や分室を含めると日本に544ヵ所もの拠点があるのが特徴(2022年4月時点)。
地域に特化した求人を掲載しているため医療過疎地でも、ハローワークなら求人情報を保有している可能性があります。
国公立病院や市役所など公的機関の求人がある
ハローワークには国公立の病院や市役所などの公的機関の求人が掲載されます。
国公立の病院や市役所は人材採用にコストをかけないためです。
民間の転職サイトを経由して就職が決まった場合、企業は転職サイトへ紹介料を支払います。
そういったコストをかけにくい国公立の病院や、市役所はハローワークを中心に求人を出すのです。
民間の転職サイトの詳しい仕組みについては転職サイトの仕組みを徹底解説!無料で使える理由とはをチェックして下さい。
国公立病院や市役所への転職を目指すなら、ハローワークで求人情報を探すのがベストでしょう。
スマホで求人検索ができる
スマホやパソコンから「ハローワークインターネットサービス(HWIS)」を利用して、全国のハローワークが保有する求人を探すことが可能です。
実際に利用した感想は記事後半にある私のハローワーク体験談をチェックして下さい。
看護師以外へ転職するためのセミナー・研修が受けられる
ハローワークでは看護師以外の求人も掲載しています。
看護師以外の職業への転職を考えていたり、看護師と他職種のどちらの道を選ぶか迷っている人にとってスムーズな転職活動が出来るでしょう。
- ハロートレーニング
- 不安定就労者再チャレンジ支援事業 など
看護師転職でハローワークを利用するデメリット
求人情報に嘘が多い
実はハローワークに掲載されている求人情報には、嘘が書かれているケースが多くあります。
厚生労働省によると、求人票の内容と労働条件が異なるという報告が6,811件もあるのです。
(参考:平成30年度厚生労働省公表資料)
その原因として
- 虚偽の求人を掲載した企業に罰則がない
- 求人をそのまま掲載している
があります。
ハローワークで虚偽の求人を掲載した企業に、厳格な罰則はなく、問題が発覚しても「事実確認と是正指導」程度です。
さらに求人情報の掲載は企業から提出されたものをそのまま掲載するのが基本。
民間の転職サイトの場合は転職サイトの信用問題に関わり運営に直結するので、労働条件の確認・修正を適宜行いますが、ハローワークで特にそういった取り組みを積極的に行うことはありません。
そのためハローワークの求人情報には嘘が掲載されていても気が付かれずに放置されてしまうのです。
求人票を鵜呑みにせず、企業へ直接問い合わせをしたり、ナスコミや転職サイトを使ったりして自分でも情報を集めていくことが大切だよ。
看護師の求人は多くない
ハローワークも看護師求人は51,000件。
民間の転職サイトの公開求人と比較してみましょう。
名前 | 掲載求人数 |
---|---|
ハローワーク | 51,000件 |
ナース人材バンク | 199,00件 |
レバウェル看護 | 143,000件 |
看護Roo! | 60,400件 |
マイナビ看護師 | 59,00件 |
ハローワークは民間の転職サイトと比較すると掲載数が少ないことがわかります。
さらに民間の転職サイトは非公開求人も保有しています。
非公開求人とは公に発表すると応募者が殺到する人気の求人や、公には求人を出しにくい役職付きの求人のことです。
たくさんの求人を見比べながら転職先を選びたい人は、転職サイトも併用するのがいいでしょう。
転職サイトについて詳しく知りたい場合は転職サイトは使わないほうがいい?現役看護師の私がメリット・デメリットを完全解説。実際のレビューありをチェックして下さい。
担当者が医療業界に詳しくない
ハローワークの職員は医療業界について詳しく把握していません。
ハローワークでは全ての職業の求人を取り扱っているため、各業界の知識は狭くなってしまうのです。
転職活動をする中で
- 病院と施設だとどっちが産休・育休をを取りやすいの?
- 慢性期でゆっくり働きたいけどどんな雰囲気なの?
と思ってもハローワークの職員では相談相手として不足に感じるでしょう。
そのため初めての転職で不安に感じる人や職場の内情を知りたい人は転職サイトと併用をして活動している人が多いです。
転職サイトを利用するメリットについては転職サイトは使わないほうがいい?現役看護師の私がメリット・デメリットを完全解説。実際のレビューありをチェックして下さい。
実際にハローワークで相談をしてみたよ。
「自分の経歴で就職ができるか」は相談に乗ってもらえたけど、それ以外のことは聞いても把握していない様子だった。
ハローワークを利用した時の詳しい様子は記事後半私のハローワーク体験談に詳しくまとめてあります。
看護師転職でハローワークを利用すべき人
地域密着の職場で働きたい看護師
ハローワークでも全国の求人はみれますが、基本的に現在住んでいる場所から引っ越さずに就職ができる場所への支援を行っています。
そのため家の近くで就職をしたい人におすすめです。
私は結婚で居住地が変わったよ。
引っ越し先は県内だったけど、引っ越しをしてからその地域のハローワークに相談にいったほうがいいかもと言われたよ。
市役所や国公立の病院で働きたい看護師
国公立の病院や、市役所などの公的機関の求人はハーローワークだけに掲載されることが多いです。
何故なら市役所や、公立の病院の場合人材採用に費用をかけにくいためです。
民間の転職会社を利用して就職をすると、企業から転職サイトへ紹介料を支払う仕組があります。
そのため国公立の病院や、市役所は紹介料のかからないハローワークを中心に求人を掲載しています。
民間の転職サイトのシステムについては転職サイトの仕組みを徹底解説!無料で使える理由とはをチェックして下さい。
看護師以外の仕事にも興味がある看護師
ハローワークでは看護師だけでなく一般職の求人も閲覧が可能です。
1度の登録で様々な職種の求人を見ることができるため、看護師以外の職業も検討している人にとっては効率よく情報を集めることが出来るでしょう。
転職活動が初めてではなく、手続きなどに不安がない看護師
ハローワークでは就職先の職場との連絡や、手続きを自分で行います。
具体的には
- 就職先の情報収集
- 職場見学当の日程調整
- 募、面接、内定の辞退の連絡
- 履歴書や入職時等の書類作成
- 給与や労働時間などの条件の交渉
を自分で行います。
そのためハローワクは何度か転職をしたことがあり、職場との連絡や条件交渉、手続きに自信のある人向けのサービスです。
転職が初めての人や、各種手づ付きに自身のない人は転職サイトを併用する場合が多いです。
転職サイトについて詳しく知りたい場合は転職サイトの仕組みを徹底解説!無料で使える理由とはを参考にして下さい。
私のハローワーク体験談
私は引っ越しをした関係で2つの地域でハローワークを利用しました。
その時の感想です。
窓口の対応
ハローワークの窓口で利用者登録~求人紹介をして貰いました。
感想は
- 時間がかかる
- 窓口での求人紹介はインターネットの検索と変わらない
です。
時間がかかる
平日に行きましたが利用者登録~求人紹介で4時間ほどかかりました。
担当者の手があくまで待っていないといけないのて、とにかく待ち時間が長かったです。
登録や求人紹介はスムーズにできたのでさほど時間はかからなかったです。
窓口での求人紹介はインターネットの検索と変わらない
窓口で希望条件を伝えて求人を紹介して貰いました。
教えてもらった求人について詳しく質問をすると
- 求人票にかいてある労働条件
- 自分の経歴で採用がされる可能性があるか
は教えてくれました。
それ以上の具体的な労働内容や、環境などは職場に問い合わせor見学にいくようすすめられました。
ぶっちゃけインターネットに掲載されている求人をみるのと変わらないなという印象でした。
インターネットの検索
利用者登録に15分程度かかりました。
登録後は一般の転職サイトのように求人を検索することができます。
民間の転職サイトと違うのは詳細な労働条件を指定した検索ができないことです。
例えば
- 日勤のみ
- 土日休み
- 年間休日120日以上
などの条件に絞って検索することができません。
登録をしても電話連絡などの勧誘がないことがメリットだと感じました。
本格的に転職を考えていないけどなんとなく求人を見たいときに利用したいです。
ハローワーク以外の転職方法
ハローワークだけでなく他の方法を併用しながら転職活動をすすめていくのもいいでしょう。
転職サイト以外で転職活動をする方法は
1:自分で探し直接応募する
2:転職サイトで探す
3:ナースセンターを活用する
4:友人、知人から紹介してもらう
5:看護学校の先生に紹介して貰う
があります。
それぞれの特徴を紹介します。
自分で探し直接応募する
希望する医療機関が決まっている場合におすすめの方法です。
医療機関のホームページを確認したり、求人の募集をしているか電話で問い合わせをしたりして求人の確認をします。
■メリット
- 志望意欲が強いとアピールできる
■デメリット
- 転職先の内情がわからない
- 全て自分で転職活動をしないといけない
転職サイトで探す
転職のプロであるアドバイザーが求人紹介~就職までサポートをしてくれます。
■メリット
- 人間関係や、残業時間など職場の内情を教えてくれる
- 条件の良い非公開求人を紹介して貰える
- 就職先とのやりとりなど面倒な手続きを丸投げできる
■デメリット
- 国公立の病院、市役所の求人はほぼない
- 質の悪いアドバイザーがいる
転職サイトについては転職サイトは使わないほうがいい?現役看護師の私がメリット・デメリットを完全解説。実際のレビューありをチェックして下さい。
ナースセンターを活用する
全国にある看護協会が運営している施設を利用する方法です。(ネット版あり)
■メリット
- 看護協会が運営しているため看護師転職に特化している
- 窓口にいけばいろいろアドバイスを受けれる
- いろいろな研修制度がある
■デメリット
・直接窓口に行かないといけない(ネットから直接求人登録もできる)
友人、知人から紹介してもらう
知り合いが働いている職場を紹介してもらう方法です。
■メリット
- 職場の実際のところを聞いてから入職ができる
- 友人の口利きで面接が有利になる可能性がある
■デメリット
- 辞めにくい
看護学校の先生に相談する
■メリット
- 看護学校時代の担任の先生に相談すれば自分に合っている科などのアドバイスを受けれる
- 面接対策など転職対策のアドバイスがもらえる
■デメリット
- 転職を斡旋している場所でないため確実ではない
- 担任の先生などにまずアポをとったりしないといけないため 転職までに時間がかかる
- 卒業してから時間が経っていると相談しにくい
ハローワークと併用がおすすめの看護師転職サイト3選
現役看護師の私が人気の5社を実際にに利用してランキングをつけました。
好条件の求人を見つけるなら看護師転職サイトがおすすめな理由
私は転職サイトは絶対に併用すべきあると断言します。
併用することで圧倒的に得られるメリットが大きいからです。
転職サイトを利用するメリットは
- 就職先の選択肢が増える
- 看護師転職に特化したサポートが受けられる
からです。
ハローワークと転職サイトの併用で選択肢が増える
ハローワークと民間転サイトを併用することでより多の求人から就職先を選べます。
それぞれの保有求人を数比較してみましょう。
名前 | 掲載求人数 |
---|---|
ハローワーク | 51,000件 |
ナース人材バンク | 199,00件 |
レバウェル看護 | 143,000件 |
看護Roo! | 60,400件 |
マイナビ看護師 | 59,00件 |
民間の転職サイトが保有している求人数が圧倒的に多いことがわかります。
さらに民間の転職サイトはこれに加え、非公開求人も保有しています。
非公開求人とは公に発表すると応募者が殺到する人気の求人や、公には求人を出しにくい役職付きの求人のことです。
ハローワークと併用して民間の転職サイトを利用することで多くの求人のなかから、自分の希望条件にあった職場を探すことができます。
3-2. 看護師転職に特化したサポートを受けられる
民間の転職サイトを利用すれば、看護師転職に特化したプロのアドバイザーが無料で貴方のサポートをしてくれます。
具体的には
- 日程調整など面倒な手続きを代行してくれる
- あなたの希望条件にあった求人を探してくれる
- 過去のデータから万全な面接対策をしてくれる
- 退職トラブルの相談相手になってくれる
- 入職後もトラブルはないか相談にのってくれる
です。
転職サイトで受けれらるサービスについては別記事看護師転職サイトを使うメリットをチェックして下さい。
まとめ
ハローワークは
- 国公立の病院や、市役所に勤務したい人
- 何度か転職経験があり、手続きなどに不安がない人
の利用が適している。
それ以外の人は転職サイトの併用で求人数の少なさや、サポートの不足をカバーすることができる。
自分のタイプに合った転職方法を選んで、希望条件をみたす職場を探しましょう。
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